剣盾ランクバトルシングル S22最終100位(レート2053)「黎明を駆け抜けし黒馬と暴れん坊」
構築名の由来は最終日の夜明け頃にレート2000に達成してその後8時から1敗もせず戦い抜いたことと、使ったポケモンが軒並み攻めっ気が強いことからです。
どうも、よぎすけです。
このたび実に久しぶりにレート2000を達成しましたので構築記事を書こうと思います。
ここではゲームにおけるHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをそれぞれH、A、B、C、D、Sと省略させていただきます。
また必要に応じ、適宜略称の使用もします(黒バドレックス→黒バド等)のでご了承ください。
使用する禁止伝説ポケモン、および型を決めるまで
黒バドレックスは禁止伝説ポケモンの最メジャーであるザシアンに対して上から行動ができます。このポケモンを対処する術は大きく2つあって
1つはスカーフ持ちかフェローチェといったポケモンで上から攻撃を当てて倒すことです。
もう1つはポリゴン2、バルジーナ、バンギラスといった耐性や耐久を活かして後投げして悪技ないしゴースト技を打って倒すことです。
(他にもホワイトキュレムやカプ・レヒレ、その他いろいろなポケモンにシャドーボールや悪技を仕込むのもありますがここでは割愛します。)
これらどちらにも対応するにはどうしようと考えたところ、黒バドレックスにスカーフとトリックを持たせて耐久に重きを置いて育成すればいいのではと思いました。
実は前々からスカーフ持ちの黒バドを使っていたのですが中々結果らしい結果を残せずどうしたものかと頭を抱えていたら
TLでさーにゃさんの構築をチラッと見かけ、
スカーフにしたおかげであらゆるポケモンとの対面に勝つことができた。
不意に飛んでくるイカサマも余裕を持って耐える姿に感動した。(記事より引用)
の箇所がまさに自分の考えている耐久振りスカーフ黒バドレックスの強みと一致しており、「強い人が結果残してるんならスカーフ黒バドいけるはずだ」と思いスカーフ黒バドレックスで戦い抜く決意が固まりました。さーにゃさんきっかけを与えてくれてありがとうございます。
バドレックス(こくばじょうのすがた)
ステータス調整意図
・物理耐久・・・A特化ザシアンのきょじゅうざんを最高乱数以外耐え、A特化ギルガルド(火力アップアイテムなし)のかげうち確定耐え
・特殊耐久・・・C補正なしカイオーガ(火力アップアイテムなし)の雨下でのこんげんのはどう確定耐え(偶然の産物)
・素早さ・・・最速109抜き(スカーフカミツルギ及びミラー意識で高め)
・火力・・・余り
恐ろしく素早く、そしておぞましいほどに硬い黒バドレックスです。
後述のガブリアスでちまちま削った有象無象のポケモンをスイープするのが主な仕事です。
ここまでSを伸ばすことでほぼ全てのバドレックスに対して上から動けるので黒バ
ドミラーが怖くなくなりました。
さらにA個体値を甘えていながらも物理耐久にガッツリ降っているためタイプ一致のイカサマも平然と耐えてくれます。
過剰とも言えるほどB方面を厚くしていますが、HP赤ゲージの状態からガラルファイヤーのとんぼがえりを耐えてそのまま裏のポケモンもろとも倒したり、HP満タンの状態からマンムーのじしんとこおりのつぶて、そしてラス1のれんげきウーラオスのアクアジェットを耐えて勝ったりと調整が活きた機会が多かったです。
スカーフを持った黒バドを使われる方なら共感していただけると思いますがザシアンとポリゴン2の並びには窮屈な立ち回りを強いられます。
ポリゴン2に限らずザシアン+ノーマルポケモンのいるパーティにはなるべく序盤には黒バドを出さず、ガブリアスやウーラオスでそれらのポケモンを疲弊させて黒バドのサイキネかアストラルビットが一貫する状況を作ることを意識しましょう。技の一貫さえ作ればこちらのものです。
最後の対戦ではジガルデのへびにらみで麻痺しつつも、1度も痺れずジガルデのサウザンアローも物ともせずに最後の最後まで攻撃をしてくれてくれたこのパーティのMVPです。
ありがとうバドレックス、そしてレイスポス。君たちの頑張りのおかげでここまで勝てたよ。
バンギラス
ステータス調整意図・・・上記理由により割愛します。
直前までこだわりハチマキを持った個体だったのでその流用です。
基本的には有利なポケモンに後出ししてばかぢからを打ってバンギラス式とんぼがえりをするのが仕事です。
バンギラスは有利不利が明確で、かくとうタイプや物理受けを呼ぶので脱出パックによって隙を見せずに交代できるのは本当に便利でした。
最後の対戦ではウルガモスに対してしっかりロックブラストを当てて対処してくれた自覚ある子です。
ありがとうバンギラス。これまで中々君のポテンシャルを引き出せなかったけど、ようやく活躍させてあげられたよ。これからも末永くよろしく。
ガブリアス
ステータス調整意図・・・幅広い相手に雑に殴り合ってもらうためにASぶっぱ。残りは特殊技をほんの少しでも受けられるようD。
大体初手に投げてステロやさめはだでいい具合に相手ポケモンを削り、そして静かに去っていってもらうのが仕事です。
カイオーガ軸を相手する際には必ず先発で出してカイオーガが先発で来たら攻撃(メタモンがいる場合にはスカーフ持ちではないのでじしん、メタモンがいない場合はスカーフの可能性があるのでスケイルショット)し、他のポケモンが出てきたらステロを撒いてとにかくカイオーガのしおふきの威力を抑えることを意識しました。
困ったときにはとりあえず選出し、わがパーティの切り込み隊長的な存在です。
ありがとうガブリアス。思えばUSMで初めてレート2000に乗ったときもパーティにいたね。
ランドロスにちょくちょく浮気してしまうけど、どうかこれからも力を貸してください。
パッチラゴン
ステータス調整意図
A・・・負荷を与えるために振り切り。HBに振り切ったサンダー程度であればステロを踏ませれば受けきれない程度の火力は出ます。
C・・・りゅうせいぐんでD無振りのムゲンダイナに対してダメージが174~211入り、げきりんと違い行動が制限されないので使い勝手が良かったです。
S・・・素で準速80族抜き抜き、砂下で最速110族抜き(こちらのバドレックス抜き)。限定的な場面ですがメタモンにバドレックスをコピーされても砂が舞っていれば上から倒せます。
バンギラス&すなかきウオノラゴンが強いならバンギラス&パッチラゴンもいけるんじゃないかという安直な発想から採用に踏み切りました。ステロ+でんくちでリスクなくウオノラゴンを倒せる安心感。
黒バドを使っている以上、相手のパーティにバンギラスがいるほほぼ選出されたので砂にタダ乗りすることもままありました。
最終日の夜明け前、負け越し続けていた時にガラルヒヒダルマ、バルジーナ、黒バドを意気揚々と3タテしてくれたリアルはりきりを見せてくれた子です。
ありがとうパッチラゴン。バンギラス、ウオノラゴン、黒バドレックスの並びにイージーウィンできるんじゃ?という安直な考えから採用したけど、結果的に君の快進撃が勝ちを重ねるきっかけになったよ。これからもその朗らかな顔から繰り出される高火力で道を切り開いてね。
テッカグヤ
ステータス調整意図
特殊耐久・・・C特化ジオコン後のゼルネアスの10万ボルト確定耐え、155ウルガモスのほのおのまい2回耐え
S・・・ゼルネアス入りにはしばしばジバコイルが一緒にいることが多いので、耐久を最低限にしてなるべく多めに振りました。
A・・・11nにして余りです。ゼルネアスはヘビーボンバー1発では落とせないものの、テッカグヤとゼルネアスが対峙する頃にはゼルネアスは消耗していることがほとんどで火力不足は感じませんでした。
ゼルネアス軸への対策枠です。頑張れば攻め寄りのムゲンダイナ軸にも抗えます。
バンギラスやオーロンゲにも比較的強めなのも優秀です。ウーラオスと共にパッチラゴンの苦手なじめんポケモンの選出も抑制してくれるのでパーティにいるだけで仕事をしてくれます。
ゼルネアスに対して確実に仕事をしてくれ取り巻きのウルガモスにも弱くないので安心して選出できました。オーロンゲ、ウルガモスを倒しゼルネアスに倒されこそすれジオコンを積ませる余裕を与えなかったのはさすがの仕事ぶりとしか言いようがありません。
ありがとうテッカグヤ。君もバンギラス、ガブリアスと共にUSMでレート2000達成したときに一緒にいてくれたね。これからもその器用さを頼りにさせてもらうよ。
ウーラオス(れんげきのかた)
黒バドレックスが誘う一撃ウーラオス、バンギラスを始め大体の悪、ノーマルポケモンをしばいて黒バドの通りを良くします。
パッチラゴンがいるため、地面タイプを出されることも多くこのポケモンでアドを取れることもしょっちゅうでした。地味にふかしのこぶしであくび+まもるをとんぼがえりで打点を持ちつつ抜けられるもの偉いです。
パッチラゴンとバドレックスがそれぞれ誘うじめんポケモンとノーマル、あくポケモンに強いのがこの構築と嚙み合いました。最終盤の対戦ではファイヤーにインファイトを2回打ちやけどしない活躍を見せ勝利に貢献してくれました。
ありがとうウーラオス。敵に回すと厄介極まりないけど味方になるとこの上なく頼もしいよ。これからもバドレックスの用心棒としてその腕を振るっておくれ。
主な構築に対しての選出
ザシアン軸
ガブリアスで早々にステロを撒き、相手のポケモンを全体的に消耗させることを意識します。
最終的にはバドレックスでスイープすることを目指し、エスパーかゴーストの一貫を作るよう立ち回りましょう。
黒バドレックス軸
←(電気無効ポケモンがいる)ガブリアス、バドレックス、ウーラオス
電気の一貫が切れていなければ、ガブリアスでステロを撒き、バンギラスのばかぢからからパッチラゴンを出して無双を狙います。
電気の一貫が切ってある場合でもガブリアスでステロを撒くのは一緒で、黒バドを受けにくるポケモンに対して交代読み交代でウーラオスを後投げします。そしてすいりゅうれんだで相手のバドレックスの後出しを拒否しつつ、こちらのバドレックスの圏内に押し込みます。こちらのバドレックスはほぼ全てのバドレックスを抜けているのでイージーウィンが狙えます。
ムゲンダイナ軸
やはりガブリアスから出してステロを撒きます。バンギラスがいない場合はバドレックスに出てくる受けポケモンにスカーフを押し付けた後、ウーラオスを投げて引かせてステロダメを蓄積させてバドレックスでムゲンダイナもろとも突破します。
バンギラスがいる場合は十中八九出てくるのでパッチラゴンを出して砂にタダ乗りしてけたぐりでバンギラスを落とし、そのままバドレックスを通します。
もはやお約束のように先発でガブリアスを出してカイオーガのHPがフルの状態を避けます。しおふきの威力さえ抑えられたらウーラオスが安心して投げられるのに雨にタダ乗りしてすいりゅうれんだで裏のポケモンに負荷をかけていきます。
体感カイオーガ入りのパーティにはメタモンがいることが多いので、ややリスクはあるもののバドレックスをコピーされる前提でバンギラスを選出するのもなくはないです。
禁伝同士の相性はいまいちですが、イベルタルにはステロがよく刺さるのでバドレックスを出してもゴリ押せることが多いです(裏のバンギラス読みでよくとんぼがえり打たれ、勝手にダメージを受けていってくれるので)。初手に出てきてもガブリアスのいわなだれでHP半分ほど削れるのでそのまま押せることが多いです。
ゼルネアス軸
←(壁張りがオーロンゲの場合)テッカグヤ、バドレックス、バンギラス
←(壁張りがクレッフィの場合)ガブリアス、テッカグヤ、バドレックス
オーロンゲがいる場合はテッカグヤでヘビーボンバーを打ってそのまま押し切ります。
クレッフィの場合はガブリアスでステロを撒いてからいわなだれを打って壁ターンを稼ぎます。相手がしびれを切らしてゼルネアスに交代してきてもステロ+いわなだれ+じしんによるスリップを入れられるため大抵はテッカグヤのヘビーボンバー圏内に押し込めるかと思います。カグヤでゼルネアスを落とせなかった場合はクレッフィにでんじはが採用されていないことor外しに賭けてバドレックスで全抜きを目指しましょう。
色々と偉そうに講釈垂れていますが、等の本人は割とその場の雰囲気やノリで選出を決めていたりするのであまり参考にならないかもしれません(おい
最後に
構築記事というかただの備忘録的なものになってしまいましたが、せっかく剣盾で好成績を残したので書いてみました。
何かご質問等あればTwitter(@lovelarvitar)にてどうぞ。
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